中国市場を狙う日本企業必見!押さえておきたい「中国販売カレンダー」
なぜ日本企業は中国の販促時期を理解する必要があるのか?
「商品の品質には自信があるのに、なぜ中国ではなかなか売れないのか?」これは、中国市場に参入したばかりの企業がよく抱える悩みです。
その答えは、必ずしも商品そのものにあるとは限りません。多くの場合、問題は「売るタイミング」にあります。
中国の消費者には、独自の購買習慣があります。普段は購入を控え、11.11や 6.18などの大型セール時期にまとめて購入する傾向が強いのです。通常価格での日常販売では反応が薄くても、大型販促のタイミングになると、購買意欲が一気に高まります。日本企業にとって、中国の販促時期を理解することは、中国消費者の購買リズムを把握することと同じです。「いつ、何を、どのように売るべきか」を理解していなければ、どれだけ良い商品でも十分に売上につなげることは難しくなります。
本記事では、これから中国市場に参入したい、またはすでに中国市場で展開している日本企業に向けて、年間を通じた中国の主要販促カレンダーと、それぞれの時期に合わせた具体的な施策の考え方を解説します。
中国の主要6大販促イベント一覧
中国には、年間を通して大きく6つの主要販促イベントがあります。それぞれのイベントによって、目的、相性の良い商品カテゴリ、ユーザー心理が異なります。
すべてのイベントに参加する必要はありませんが、自社の商品に最も合う販促時期を把握しておくことが重要です。
| No. | 時期 | イベント名 | ユーザー心理 | 強いカテゴリ |
|---|---|---|---|---|
| ① | 1月 | 年貨節 | 春節前に良いものを買いたい | 食品・ギフト・高単価商品・栄養商品 |
| ② | 3月 | 38女神節 | 自分へのご褒美を買いたい | コスメ・スキンケア・ファッション |
| ③ | 6月 | 618セール | 年中のまとめ買い | 家電・3C・全カテゴリ |
| ④ | 9月 | 99セール | 季節の変わり目・新学期準備 | 生活雑貨・日用品・文具 |
| ⑤ | 11月 | 11・11 | 年間最大のショッピングイベント | 全カテゴリ |
| ⑥ | 12月 | 12・12 | 年末最後の買い足し | アパレル・食品・小型家電 |
以下で、それぞれの販促イベントについて詳しく解説します。
各販促イベントの特徴と活用ポイント
① 年貨節:春節前の「良いものを買う」タイミング
年貨節は、中国春節前に食品やギフト、日用品などをまとめて購入する販促イベントです。
中国では、春節前に家族や親戚、取引先への贈り物を準備する文化があり、「品質」「見た目の良さ」「ブランド感」が重視されやすい時期です。
食品、飲料、ギフトセット、高品質な日用品などと相性が良いタイミングです。
特に「高級感」「安心感」「上品なパッケージ」を打ち出せる商品は、春節ギフトとして訴求しやすくなります。
単なる値引きよりも、「春節限定セット」「ギフト包装」「家族への贈り物」といった見せ方が重要です。
② 38女神節:女性消費を狙う重要な販促期
38女神節は、国際女性デーをきっかけに広がった、中国独自の女性向け販促イベントです。
現在では、「自分へのご褒美」や「女性へのギフト」をテーマに、美容・ファッション・ライフスタイル関連の商品が大きく動く時期になっています。
コスメ、スキンケア、美容家電、健康食品、アパレルなどとの相性が高いです。この時期は、単に商品の機能を説明するだけでなく、「自分を大切にする」「忙しい毎日の中で少し良いものを選ぶ」「自分へのご褒美」といった感情面の訴求が効果的です。
③ 618:上半期最大の大型セール
618は、もともと京東の創業記念セールとして始まったイベントですが、現在では中国EC全体の上半期最大級の販促イベントになっています。2025年の618では、主要ECプラットフォーム全体のGMVが8,556億元に達したと報じられています。
家電、3C、日用品、母婴用品など、比較的検討期間の長い商品が動きやすいのが特徴です。
日本企業にとっては、上半期の販売実績を作る重要なタイミングです。特に、価格比較されやすい商品は、早めに商品ページ、口コミ、KOL・KOC投稿を整えておく必要があります。618はセール期間が長いため、直前に投稿を始めるのではなく、1〜2ヶ月前から認知形成を進め、セール開始時に購入へつなげる設計が重要です。
④ 99セール:小さく試せるテスト販促期
99セールは、双11や618ほど大規模ではありませんが、秋の始まりや新学期シーズンと重なる販促イベントです。
大きな売上を狙うというよりも、11・11前のテスト期間として活用しやすいのが特徴です。生活雑貨、日用品、文具、インテリア、小型商品などと相性があります。
この時期は、いきなり大きな広告費をかけるよりも、
「どの商品が反応されやすいか」
「どの訴求がクリックされるか」
「どの価格帯なら購入されるか」
を確認するテスト期間として使うのがおすすめです。
99セールで得た反応をもとに、11・11の主力商品や広告訴求を調整できます。
⑤ 11・11:年間最大の販売チャンス
11・11は、中国最大のEC販促イベントです。
2025年の11・11では、第三者データとして全体GMVが約1.7兆元に達し、前年比で約14〜18%増加したと報じられています。11・11の特徴は、単なる「安売り」ではなく、ユーザーが年間で最も購買モードに入りやすいことです。
メイク、ベビー・マタニティ用品、健康食品、家電、キッチン用品、アパレル、食品など、ほぼすべてのカテゴリが対象になります。日本ブランドにとって11・11が重要なのは、売上だけではありません。
この時期にランキング、口コミ、購入実績、検索露出を作ることで、その後のブランド認知にもつながります。
一方で、競争も最も激しくなります。11・11で成果を出すには、直前に割引を出すだけでは不十分です。少なくとも数ヶ月前から、KOL・KOC投稿、公式アカウント運用、検索対策、レビュー蓄積、広告設計を準備しておく必要があります。
⑥ 12・12:年末の買い足し・在庫調整のタイミング
12・12は、11・11の後に行われる年末の販促イベントです。
11・11ほどの規模はありませんが、「買い忘れたものを買う」「年末に向けて補充する」「セールで追加購入する」といった需要があります。
日本企業の場合、食品、日用品、アパレル、小型家電、消耗品などと相性があります。
12・12は、新規顧客を大きく獲得するというよりも、11・11で接点を持ったユーザーへの再アプローチに向いています。たとえば、11・11で購入したユーザーに対して、関連商品やリピート商品を提案したり、年末限定セットとして販売したりする使い方が考えられます。
また、年末在庫の調整や、翌年の春節商戦に向けた準備期間としても活用できます。
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